2010-03-19 第174回国会 参議院 本会議 第10号
定時制高校は、経済的事情により働きながら学びたいという者に加え、多様な入学動機や学習歴を持った者が学ぶ場となっています。このため、これまでも多様な履修形態による特色ある教育活動を展開できるよう、単位制高校の導入や修学年限の弾力化など様々な制度改正を行ってきたところですが、今後とも社会や生徒のニーズに応じた定時制教育の改善充実を図ってまいります。
定時制高校は、経済的事情により働きながら学びたいという者に加え、多様な入学動機や学習歴を持った者が学ぶ場となっています。このため、これまでも多様な履修形態による特色ある教育活動を展開できるよう、単位制高校の導入や修学年限の弾力化など様々な制度改正を行ってきたところですが、今後とも社会や生徒のニーズに応じた定時制教育の改善充実を図ってまいります。
制度発足から約六十年が経過をいたしまして、社会が変化していく中、通信制高等学校に入学を希望する者は、従来からの勤労青少年だけではなく、さまざまな入学動機や学習歴を持つ者が多くなるなど、制度発足当初とは状況が大きく異なっております。
加えて、今正に浮島先生がお話ございましたように、最近、定時制、通信制では様々な入学動機、学習歴を持つ生徒が増えてきているわけでございますので、定時制、通信制教育のソフト面での教育の充実を図る観点から、文部科学省としても所要の支援にかかわる事業を実施をしていきたいというふうに思っているわけでございます。
また、近年、この定時制、通信制課程では、従来のように働きながら学校に行くという勤労青少年に加えまして、全日制に入学できなかった者とかあるいは全日制から転校したり編入学する、そういった者など、多様な入学動機とかあるいは学習歴を持つ若者もふえているわけでございまして、これらの者に対する学習の機会を確保する上でも非常に重要な役割を担っていると思っているところでございます。
しかし、一方、近年における全日制課程への進学率の上昇に伴い、特に定時制の生徒が減少するとともに、通信制を含め、生徒の入学動機や学習歴などが多様化してきております。また、全日制を初め高等学校全体について、極めて多様化している生徒の実態に必ずしも適合していないという問題が見られます。
と同時に、生徒側の実態を見ましても、入学動機でありますとか年齢でありますとか、あるいは勤労形態、あるいはその生徒が持っております経歴等がさまざまになりつつあります。そして、勤労青少年でありましてもパートタイムの者が増加するなど勤労形態そのものが多様化しているということで、今日の定時制課程の実態としては昔と比べるとかなり変わっているというふうに思います。